外注先へ丸投げせず、自社に必要な業務だけを依頼しましょう
SEO、Web広告、SNS、アクセス解析、サイト改善など、外注できる業務と会社選びのポイントを分かりやすく解説します。
WebサイトやSNSを運用しているものの、「社内に詳しい担当者がいない」「施策を実施しても成果を判断できない」と悩んでいませんか。
Webマーケティングを外注すると、SEO、Web広告、SNS、コンテンツ制作、アクセス解析など、専門知識が必要な業務を外部へ依頼できます。
ただし、「Web集客をすべてお願いします」と目的や担当範囲を決めずに依頼すると、毎月レポートは届いても、何が改善されたのか分からない状態になることがあります。
この記事では、Webマーケティングの外注先へ依頼できる業務、費用の内訳、メリットと注意点、会社を選ぶときの確認項目を整理します。
調査、制作、広告設定、分析などの専門作業は外注できますが、事業の目標、優先する商品、公開内容、予算の最終判断は自社で行う必要があります。
外注先へ任せる業務と、自社が判断する業務を分けることが、成果を確認しながら運用を続けるポイントです。
Webマーケティングの外注とは
Webマーケティングの外注とは、Webを通じた集客や問い合わせ獲得に必要な業務の一部または全部を、外部の会社や専門家へ依頼することです。
Web制作会社、広告代理店、SEO会社、SNS運用代行会社、マーケティング支援会社など、依頼先によって得意分野が異なります。
会社によって、Web広告が中心、SEOが中心、サイト制作が中心など、実際の支援範囲は異なります。自社が解決したい課題と得意分野が一致しているか確認しましょう。
外注できる主な業務
現状分析、競合調査、ターゲット整理、目標・KPIの設定など。
検索キーワード調査、記事制作、内部改善、順位・流入分析など。
広告設計、入稿、予算調整、効果測定、改善など。
アカウント設計、投稿企画、原稿、画像・動画、分析など。
導線、ページ内容、問い合わせフォーム、LPの改善など。
GA4やSearch Consoleの確認、月次報告、改善提案など。
外注費用を構成する主な項目
Webマーケティングの費用は、依頼する施策と作業範囲によって大きく異なります。金額だけではなく、次の項目に分けて見積もりを確認しましょう。
| 費用項目 | 主な内容 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 初期設計費 | 現状分析、競合調査、戦略、計測環境の設定 | 調査結果や設計資料が納品されるか |
| 月額支援費 | 定例確認、分析、改善提案、進行管理 | 毎月何を実施し、何を報告するか |
| 制作費 | 記事、画像、動画、広告、LPなどの制作 | 本数、文字数、修正回数、素材準備の担当 |
| 広告費 | 検索広告、SNS広告など媒体へ支払う費用 | 広告費と運用手数料が分かれているか |
| ツール費 | 順位計測、分析、ヒートマップ、投稿管理など | 契約終了後もデータを確認できるか |
| 追加作業費 | 撮影、ページ修正、緊急対応、追加レポートなど | 追加料金が発生する条件 |
同じ月額費用でも、分析と助言だけの契約、記事や画像制作まで含む契約、広告運用を含む契約では作業内容が異なります。
Webマーケティングを外注するメリット
専門知識が必要な施策を始められる
SEO、広告設定、アクセス解析など、社内で学習に時間がかかる業務を専門家へ相談できます。設定ミスや判断の迷いを減らし、施策を開始しやすくなります。
社内担当者の作業負担を減らせる
記事、画像、レポートなどの制作作業を外注することで、社内担当者は商品情報の提供、内容確認、社内調整などに集中できます。
社外の視点で課題を確認できる
社内では当たり前になっている説明や販売方法も、初めてサイトを見るユーザーには分かりにくい場合があります。第三者の視点から導線や訴求内容を確認できます。
複数の施策を連携できる
SEO記事からサービスページへ誘導する、SNS投稿からWebサイトへつなげるなど、複数の施策を一つの目標に合わせて設計できます。
Webマーケティングを外注する注意点
外注しても社内の確認作業は必要
外注先は、商品や顧客、社内事情について自社と同じ情報を持っているわけではありません。事実確認、公開可否、優先順位、最終承認は社内で行います。
社内に判断材料が残らないことがある
外注先へすべて任せると、契約終了後に「なぜこの施策を行ったのか」が分からなくなる可能性があります。分析結果、実施内容、改善理由を共有してもらいましょう。
成果の定義が曖昧になりやすい
アクセス数が増えても、問い合わせや売上につながるとは限りません。目的に応じて、検索流入、資料請求、問い合わせ、予約、成約などのKPIを決めます。
複数の会社へ依頼すると管理が複雑になる
サイトは制作会社、広告は広告代理店、SNSは運用代行会社というように依頼先が分かれると、目標やデータが共有されない場合があります。全体を管理する担当者を決めてください。
自社と外注先の役割分担
- 事業目標と優先順位の決定
- 商品・顧客情報の提供
- 公開内容の事実確認
- 予算の最終判断
- 問い合わせ・商談への対応
- 成果に対する最終評価
- 市場・競合・キーワード調査
- 記事・画像・動画制作
- 広告や計測環境の設定
- データの集計と分析
- サイトや導線の改善案
- 施策の進行管理
外注先を選ぶ手順
契約前に確認したい12項目
最優先の目的とKPIが決まっているか
月額料金に含まれる作業が明確か
制作物の本数と修正回数が分かるか
広告費と運用手数料が分かれているか
自社が準備する素材と作業が明確か
実際に担当する人の経験を確認できるか
月次レポートの内容が分かるか
数値が伸びない場合の改善方法があるか
アカウントの所有権を自社で保持できるか
データや制作物の利用範囲が分かるか
最低契約期間と解約条件が明確か
契約終了時の引き継ぎ方法が決まっているか
注意したい外注先の特徴
- 必ず順位や売上が上がると保証する
- 施策内容や作業範囲を説明しない
- 問い合わせ数ではなく表示回数だけを成果にする
- 担当者や連絡方法が契約前に分からない
- 広告費と手数料の内訳が分からない
- アカウントを外注先名義だけで作成する
- 解約後のデータ返却条件が記載されていない
成果を保証できるように見せる説明ではなく、現状の課題、実施する施策、確認する指標、改善方法を具体的に説明できる外注先を選びましょう。
外注後に確認する成果指標
| 段階 | 確認する指標 | 判断できること |
|---|---|---|
| 認知 | 表示回数、検索順位、SNSリーチ | 見込み客へ情報が届いているか |
| 流入 | サイト訪問、広告クリック、検索流入 | 興味を持った人がサイトへ移動したか |
| 検討 | サービスページ閲覧、事例閲覧、滞在 | 商品や会社を比較検討しているか |
| 成果 | 問い合わせ、予約、資料請求、購入 | 事業上の行動につながったか |
| 売上 | 成約数、売上、粗利益、継続率 | 施策の費用対効果が合っているか |
Webマーケティング外注のよくある質問
小さな会社でも外注できますか?
外注できます。最初からすべてを依頼せず、アクセス解析、記事制作、広告など、社内で対応できない業務に絞る方法があります。
成果が出るまでどのくらいかかりますか?
施策によって異なります。広告は配信後から反応を確認できますが、SEOやコンテンツは評価や検索流入の蓄積に時間がかかります。契約前に確認期間と判断指標を決めましょう。
外注先へすべて任せてもよいですか?
制作や分析は任せられますが、事業目標、商品情報、予算、公開内容、問い合わせ対応などの判断は自社に残します。
何社から見積もりを取るべきですか?
会社数よりも比較条件を揃えることが重要です。同じ目的、予算、依頼範囲を伝え、作業内容と担当体制を比較してください。
まとめ:判断を自社に残し、専門作業を外注する
Webマーケティングを外注すると、SEO、広告、SNS、コンテンツ制作、アクセス解析、サイト改善などを専門家へ相談できます。
ただし、外注しただけで成果が保証されるわけではありません。目的、KPI、依頼範囲、自社と外注先の役割、毎月の改善方法を決める必要があります。
料金だけでなく、実施内容、担当体制、報告方法、契約終了後のデータまで比較し、自社が成果を判断できる状態を維持しましょう。
参考情報
※必要な施策、体制、費用は、企業の目的、予算、業務範囲によって異なります。