トピックス

MEO対策の内製・外注はどう分担する?業務別の担当表と工数の整理方法

パン店の店主と外部担当者が、店頭情報とオンラインでの更新内容を確認するイラスト
3Bros.works JOURNAL LOCAL MARKETING / TEAMWORK
DECIDE WHO DOES WHAT

店舗が知っていること。
外部に任せること。
その間を、つなぐ。

MEO対策を外注しても、営業時間や商品情報、現場で起きたことを伝える作業は必要です。 一方、店舗ですべてを抱えず、原稿づくりや分析を外部に任せる方法もあります。

内製と外注を組み合わせるときは、情報提供・作業・承認の担当を分けて決めることが大切です。 業務別の担当表と社内工数の計算例を使って、無理なく続けられる体制を整理しましょう。

MEO対策の内製・外注は、業務単位で分けて考える

内製と外注を選ぶときは、「全部任せるか」だけで考えず、 日々の業務を小さく分けて整理します。 営業時間の確定、写真撮影、投稿原稿、内容確認、公開、分析では、必要な情報や判断が異なるためです。

運用方法全体の比較は、 MEO対策の自社運用と業者委託の比較 で確認できます。本記事では、実際に担当を割り振る方法を扱います。

INFORMATION

現場の情報を集める

営業時間、価格、提供状況、接客時の出来事など。事実を確認できる店舗側の担当を決めます。

OPERATION

掲載できる形にする

原稿作成、画像整理、設定変更、報告資料など。作業範囲を定めて外注する選択肢があります。

DECISION

内容と方針を判断する

情報の正しさ、顧客対応の方針、次の施策。社内の責任者と承認が必要な範囲を決めます。

「双方で対応」だけでは、担当が曖昧になります。
「店舗が事実を確認し、外注先が原稿を作り、店長が承認する」のように、 一つの業務でも役割を分けて記録してください。

業務別の担当表で、社内に残る作業を確認する

以下は、店舗が情報と素材を提供し、外注先が運用を支援する場合の例です。 契約や社内体制に合わせて、担当者名と期限を追加して使ってください。

店舗と外注先で分担する場合の担当表
業務 店舗・社内の担当 外注先の担当 決めておくこと
営業時間・休業日の更新 営業予定の確定と共有 共有内容を反映し、表示を確認 連絡期限と、急な変更時の対応者
商品・サービス情報 価格、内容、提供条件の確認 説明文の整理と掲載作業 販売終了・価格改定時の連絡方法
写真 撮影または撮影協力、掲載可否の確認 写真の選定・調整・掲載 撮影が契約に含まれるか、素材の共有先
投稿 告知内容や画像の提供、原稿承認 原稿作成、承認後の公開 本数、修正範囲、素材と承認の期限
口コミへの返信 事実確認、対応方針の判断 返信案作成、合意した範囲での公開 個別確認が必要な内容と連絡先
掲載情報の点検 実際の店舗情報との照合 表示内容の確認と差異の報告 変更前に承認が必要な項目
分析・改善提案 来店・予約など現場の状況を共有 取得できるデータの整理と改善案の提示 報告指標、比較期間、次の作業の決め方

表は横にスクロールできます。作業範囲は契約によって異なり、すべてが通常料金に含まれるとは限りません。

情報が発生したときの連絡担当を決める

休日や価格の変更を、外注先が自動的に把握できるとは限りません。 店舗内で変更が決まったときに、誰が、どこへ、いつまでに連絡するのかを決めます。 複数店舗なら、店舗別の窓口と全体を確認する責任者を分ける方法もあります。

営業日の例外設定は、 Googleビジネスプロフィールの特別営業時間の設定方法 も参考にしてください。

写真撮影は、掲載作業と分けて確認する

「写真対応」という契約でも、提供された写真の掲載だけなのか、 現地での撮影まで含むのかで負担は変わります。 必要な写真、撮影する人、掲載可否を確認する人を分けておくと、素材待ちを減らせます。

外注後の社内工数は「回数×時間」で見積もる

外注で減らせる作業と、社内に残る作業を分けて計算します。 原稿作成を任せても、素材の準備、内容確認、修正の返答には時間がかかるためです。

社内工数の計算式

月間の社内工数=各作業の「1回あたりの時間×月間回数」の合計

担当者が複数いる場合は、全員の作業時間を合計します。 2人が30分の会議に参加すれば、社内工数は合計60分です。

架空の計算例:1店舗で情報提供と承認を行う場合
社内に残る作業 1回の時間 月間回数 合計
告知・変更情報の整理 15分 4回 60分
写真の撮影・共有 20分 4回 80分
投稿原稿の確認 10分 4回 40分
口コミ返信案の確認 5分 8回 40分
月次の振り返り 30分 1回・1人 30分
月間の社内工数 250分
4時間10分

時間と回数は計算方法を示すための仮定です。標準工数、推奨投稿頻度、必要な口コミ件数を示すものではありません。 初期設定、緊急対応、修正の往復、移動時間などは含めていません。

実際にかかった時間で、分担を調整する

運用開始後は、見積もりと実際の時間を照合します。 確認の往復が多いなら、依頼時の情報が不足していないかを確認します。 写真の準備に時間がかかるなら、まとめて撮影する日を設ける、撮影も外注するなどの選択肢があります。

費用は、外注料金と社内工数を合わせて考えます。
Googleビジネスプロフィール自体は無料ですが、外部事業者に依頼する管理業務は有料の場合があります。 外注料金の比較では、情報提供や承認に残る社内負担も確認しましょう。

参考: Google公式:サードパーティと連携して管理するためのヒント

通常の承認と、緊急時の連絡を分けて決める

すべての業務を同じ流れで処理すると、急な休業情報まで承認待ちになることがあります。 定期的な投稿と、来店に影響する変更では、連絡・確認の方法を分けておきましょう。

内容ごとに決めておきたいルール
区分 対象の例 決めること
通常の更新 商品紹介、写真追加、定期投稿 原稿提出日、承認期限、確認が遅れた場合の扱い
来店に影響する変更 臨時休業、当日の営業時間変更 急ぎの連絡先、対応時間、代わりに作業する人
個別判断が必要な返信 苦情、事実確認が必要な口コミ 社内の判断者、公開前の確認、外部へ共有する情報の範囲
重要な設定変更 店名、住所、カテゴリなど 変更理由、正しい情報の根拠、承認者、変更後の確認

「返事がなければ公開」の扱いを曖昧にしない

承認期限までに返事がなかったとき、公開を止めるのか、別の責任者へ確認するのかを決めます。 無回答を自動的に承認と扱う運用は、合意した範囲が不明確だと誤公開につながります。 通常投稿と重要な情報変更で、別のルールにすることも検討してください。

口コミ返信は、公開する情報を確認する

外注先が返信案を作る場合も、実際の出来事を確認する担当者が必要です。 個別の顧客情報や、確認できていない推測を返信文に含めないよう、 店舗側が確認すべき内容を整理しておきましょう。

臨時休業の連絡メモ例

対象店舗:店舗名とプロフィールのURL

変更内容:休業する日、必要に応じて再開予定

確定者:営業判断をした店舗責任者

作業担当:外注先。対応時間外は事前に決めた社内担当者

完了確認:対応内容を共有し、公開画面の表示状況を確認する

この例は連絡項目のたたき台です。Google側の審査や反映状況によって、変更が直ちに表示されない場合もあります。

管理権限と、契約終了時の引き継ぎを決める

外注を始める際は、自社側で管理を継続できる状態を確認します。 どのアカウントがオーナーなのか、外注先に何の権限を渡すのかを記録しておきましょう。

パスワードの共有ではなく、ユーザーの招待を使う

Googleビジネスプロフィールでは、オーナーや管理者としてユーザーを追加できます。 各担当者のGoogleアカウントを使えば、パスワードを共有せずに管理できます。 日常の投稿や情報更新を依頼する場合は、必要な作業に合う権限を確認してください。

参考: Google公式:ビジネスプロフィールのオーナーと管理者を管理する

役割分担表と、システム上の権限は別です。
「投稿だけを担当」と決めても、管理者権限では他の情報を編集できる場合があります。 作業してよい範囲、承認が必要な変更、実施後の記録方法を別に合意してください。

引き継ぎで受け取るものを、開始時に確認する

  • 自社が管理できるアカウントと権限の一覧
  • 対応中・未対応の作業と、その期限
  • 投稿原稿、写真、制作データの保存場所と利用条件
  • 過去の変更記録と、直近の報告資料
  • 連携ツールや外部サービスの契約・管理状況
  • 外注先のアクセスを終了する日と、確認担当者

引き継ぎを進めるために、新しいプロフィールを作り直す必要があるとは限りません。 まず既存プロフィールの管理状態を確認し、権限と作業記録を引き継ぐ方針で相談します。

上位表示の保証より、業務内容と説明の明確さを確認します。
Googleのサードパーティポリシーは、上位掲載を保証するような主張を禁止しています。 契約時には、実施する作業、費用、報告内容、終了時の対応を確認しましょう。

参考: Google公式:ビジネスプロフィールのサードパーティポリシー

運用開始前のチェックリストと、よくある質問

  • 情報提供・作業・承認の担当者を分けて決めた
  • 撮影、原稿作成、公開、分析の契約範囲を確認した
  • 素材提供と承認の期限を決めた
  • 臨時休業などの急ぎの連絡先を決めた
  • 担当者が不在のときの代行者を決めた
  • 外注後に残る社内工数を見積もった
  • 管理権限と、変更してよい範囲を確認した
  • 報告する指標と、改善を決める場を用意した
  • 契約終了時のデータと権限の引き継ぎを確認した

Q. 投稿だけを外注してもよいですか?

投稿原稿の作成と公開だけを依頼するなど、業務を限定する方法があります。 その場合も、商品情報や写真を提供する担当、内容を承認する担当、 誤りがあったときの修正担当を決めてください。

Q. 月次の分析だけ外部に頼む方法はありますか?

日々の更新は社内で行い、データの整理や改善提案を外部に依頼する方法もあります。 提案を受けた後に誰が実行するかまで決めておくと、報告だけで止まりにくくなります。 指標の基本は、 Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスの見方 を参考にしてください。

Q. 複数店舗では、店舗ごとに担当を置く必要がありますか?

必ず同じ体制にする必要はありませんが、各店舗の正しい情報を確認できる窓口は必要です。 店舗が変更情報を集め、本部が承認し、外注先が反映するなど、 情報が通る順番と期限を決めましょう。

Q. 外注すれば、社内の作業時間はほぼゼロになりますか?

現場の情報提供や、顧客対応に関する判断が残る場合があります。 契約前に社内で対応する作業を洗い出し、実際の回数と所要時間から見積もることが大切です。

Q. 成果が出ない場合、すぐ内製へ戻した方がよいですか?

まず、契約した作業が実施されているか、情報提供や承認が止まっていないか、 評価する期間と指標が適切かを確認します。 運用方法を変える場合も、記録と権限を引き継いでから移行しましょう。

BUILD A WORKABLE TEAM

店舗の負担に合わせて、
任せる範囲を考える。

投稿、写真、情報更新、分析。 現在止まりやすい作業と、社内で続けられる作業をお聞かせください。 MEO運用の役割分担についてのご相談は、3Bros.worksへ。

MEO運用を相談する →

参考情報

公式情報の確認日:2026年9月17日。 本文の担当表・工数・連絡方法は運用設計の例です。 実際の店舗数、契約範囲、対応時間に合わせて調整してください。