送料の設定は、
「金額を入力して終わり」にしない。
配送先、商品、購入金額の条件を整理し、お客様が購入するときの表示まで確認しましょう。
「一定金額以上で送料無料にしたい」「地域ごとに送料を変えたい」「商品をカートに入れると、配送できないと表示される」。Shopifyの送料設定では、こうした疑問やトラブルが起こることがあります。
送料は金額だけで決まるとは限りません。対象の商品、発送元、配送先、購入金額などの条件が組み合わさって、購入画面に表示されます。
この記事では、Shopifyの送料設定の考え方と基本手順、送料無料・地域別送料の設計例、設定後に確認したいテスト項目を解説します。
「どの商品を、どこへ、いくらで届けるか」を表にまとめると、設定の抜けを見つけやすくなります。保存後は、対象地域や購入金額を変えて、想定した送料が表示されるか確認してください。
Shopifyの送料設定を始める前に決めること
管理画面を開く前に、自社で案内したい送料ルールを決めましょう。設定しながら条件を追加すると、説明ページと購入画面で内容が食い違いやすくなります。
| 項目 | 決める内容 | 確認する例 |
|---|---|---|
| 配送対象地域 | 販売・配送する地域と対象外地域 | 国内のみか、海外も含むか |
| 通常送料 | 一律か、地域・重量などで変えるか | 全国共通か、地域ごとに異なるか |
| 送料無料条件 | 対象地域・商品・注文金額 | 対象外商品や地域があるか |
| 商品ごとの違い | 大型商品、冷蔵品などの扱い | 通常商品と一緒に発送できるか |
| 発送元 | 在庫のある倉庫・店舗 | 複数拠点から発送する注文があるか |
| 購入者への案内 | 送料、発送までの日数、例外条件 | 商品ページと配送案内に何を掲載するか |
お客様から受け取る送料と、配送会社へ支払う運賃は分けて考えます。梱包資材や出荷作業の負担も踏まえ、送料無料にする場合は、どの費用を自社で負担するかを確認してください。
Shopifyで設定する送料の種類
一定料金の送料
対象条件に当てはまる注文へ、決めた送料を適用します。商品サイズや発送方法が比較的そろっている場合に検討しやすい方法です。
注文金額に応じた送料
注文金額の条件によって送料を変えます。「一定金額以上で送料無料」といった案内に使う考え方です。
重量に応じた送料
重さの条件によって送料を変えます。商品重量や梱包条件を正しく管理し、条件に抜けがないようにする必要があります。
配送業者・アプリによる計算
外部サービスから取得した送料を利用します。対応地域、連携先、利用条件を確認したうえで検討します。
最初から複雑な条件を作る必要はありません。同じ発送方法の商品が中心なら、管理しやすいルールから始め、実際に必要な例外を追加する方法もあります。
Shopifyで送料を設定する基本手順
現在は、ストアによって配送設定の仕組みが異なります。
2026年9月11日に確認したShopify公式ヘルプでは、配送プロファイルから「マーケットごとの配送オプション」への段階的な移行が案内されています。自社の管理画面に表示される方式を確認し、該当する手順で進めてください。
配送プロファイルを使用している場合
配送プロファイルは、商品や発送元に応じて配送ルールをまとめる仕組みです。通常の商品をまとめた一般のプロファイルと、特定商品向けのカスタムプロファイルを使い分けます。
- 「設定」から「配送と配達」を開く 変更対象の配送プロファイルを選びます。
- 対象商品と発送元を確認する 送料を適用したい商品と、発送するロケーションが合っているか確認します。
- 配送エリアを設定する 配送先となる国や地域を選び、同じ送料を適用する範囲を整理します。
- 送料と適用条件を設定する 配送オプションや配送料の追加画面で、金額と必要な条件を入力します。
- 保存して購入画面を確認する 対象商品と配送先で、設定した送料が表示されるか確認します。
マーケットごとの配送オプションを使用している場合
こちらの方式では、販売先のマーケットから配送方法と料金を管理します。
- 「マーケット」から対象の販売先を開く 設定したい地域が含まれているか確認します。
- 「配送」を開く 親マーケットから設定を引き継いでいる場合は、変更が及ぶ範囲を確認します。
- 配送オプションと料金を設定する 表示名、料金の種類、金額、対象の商品や発送元などを設定します。
- 保存後に対象地域でテストする 配送先と商品を変え、意図した料金が適用されるか確認します。
※画面の名称や配置は変更される場合があります。設定方法が分からない場合は、記事末尾の公式ヘルプで自社の方式に対応する手順を確認してください。
送料無料・地域別送料を設定する考え方
一定金額以上で送料無料にする場合
先に「何円以上」「どの地域」「どの商品」が対象なのかを決めます。送料無料の条件だけでなく、その条件に達しない注文にも送料が設定されているか確認しましょう。
送料ルールの設計例
通常商品を対象に、送料判定に使う注文金額が8,000円未満なら送料700円、8,000円以上なら送料無料にする。
※金額は説明用の例であり、推奨料金ではありません。税や割引を含め、どの金額が判定対象になるかは自社の設定で確認してください。
例えば、商品を追加したときは送料無料になっていても、クーポン利用後に条件を下回る場合があります。商品ページの案内と実際の判定が一致するように、割引あり・なしの両方でテストします。
配送先の地域によって送料を変える場合
同じ料金を適用する地域をまとめ、通常送料と送料無料の対象範囲を決めます。まず業務上のルールを整理し、その区分を自社の配送エリアやマーケット設定で表現できるか確認してください。
| 配送先の区分 | 判定金額8,000円未満 | 判定金額8,000円以上 |
|---|---|---|
| 通常配送地域 | 700円 | 送料無料 |
| 別料金の対象地域 | 1,200円 | 1,200円 |
| 配送対象外の地域 | 注文・配送の可否を明確に案内 | 注文・配送の可否を明確に案内 |
※上記は通常商品の設計例です。実際の地域区分や金額は、配送契約と運用条件に合わせて決めてください。
離島などの細かな区分を、都道府県の設定だけで表現できるとは限りません。
郵便番号などでの判定が必要な場合は、標準機能や利用中のアプリで対応できるか確認します。購入後に予告のない追加送料が発生する運用にならないよう、案内と設定をそろえましょう。
複数商品を購入したときの送料に注意する
単品では正しい送料でも、異なる種類の商品を一緒に購入すると、想定と違う料金になる場合があります。通常商品と大型商品など、送料ルールが異なる組み合わせを確認してください。
配送プロファイル方式では合算される場合がある
異なる配送プロファイルの商品を同時に購入すると、送料が合算される場合があります。発送元の組み合わせや料金の種類でも扱いが変わるため、「同じ注文なら送料は必ず1回分」とは考えないようにします。
マーケット別の配送オプションとは計算ルールを分けて確認する
マーケット別の方式では、同じ配送オプション内で複数の定額料金などに該当すると、該当する料金のうち最も高いものが適用される仕組みがあります。一方、異なる配送オプションや、重量・配送業者による計算では扱いが異なります。
画面が変わったからといって、以前と同じ計算になるとは限りません。利用中の方式を確認し、実際に販売する商品の組み合わせで確かめることが大切です。
送料が表示されない・想定と違う場合の確認項目
「配送できません」と表示された場合は、そのときの商品、数量、配送先、割引条件を記録します。どの条件で問題が起こるかをそろえると、原因を探しやすくなります。
| 症状 | 主に確認すること | 再確認する条件 |
|---|---|---|
| 配送先を入力するとエラーになる | 販売先のマーケット、配送地域、適用可能な送料 | 別の住所でも発生するか |
| 特定の商品だけ送料が出ない | 配送が必要な商品の設定、対象ルール、在庫と発送元 | その商品だけを購入した場合 |
| 一定金額や重量で送料が消える | 条件の上限・下限に抜けがないか | 境界の直前・ちょうど・直後 |
| まとめ買いで送料が高くなる | 複数プロファイル・配送オプション・発送元の組み合わせ | 商品を一つずつ追加した場合 |
| 送料無料にならない | 対象地域・商品・割引後の判定金額 | クーポン利用の有無 |
| 設定が元に戻ってしまう | 保存状態、配送設定を管理するアプリ | アプリ側の設定と更新状況 |
原因が分からないまま配送ルールを増やすと、別の商品や地域にも影響することがあります。変更前の設定を記録し、確認できた原因から一つずつ修正しましょう。
販売前に確認したいテスト例
設定した項目を見直すだけでなく、お客様と同じ流れで商品をカートに入れ、配送先を指定して確認します。
次のような条件をテスト表にしておくと、新商品を追加したときや送料を改定したときにも使えます。
| テストする条件 | 確認する内容 | 記録すること |
|---|---|---|
| 通常地域・商品1点 | 基本の送料が表示されるか | 想定額と表示額 |
| 送料無料条件の直前・ちょうど・直後 | 正しい金額で送料が切り替わるか | 判定金額と送料 |
| 別料金の対象地域 | その地域の送料が表示されるか | 対象地域と表示額 |
| 異なる種類の商品を同時購入 | 合算や例外条件が想定どおりか | 商品の組み合わせ |
| クーポンを適用 | 割引後の送料と案内が一致するか | 割引条件と表示額 |
| スマートフォンから購入 | 送料の選択・表示が分かりやすいか | 表示や操作で迷う箇所 |
注文確定までテストする場合は、決済と出荷の扱いも確認します。
Shopifyのテスト注文の案内に沿って進め、実際の請求や倉庫への出荷指示が意図せず発生しないようにします。利用中の決済方法や発送アプリによって手順が異なるため、関係する担当者と条件を共有してください。
- 配送対象地域と対象外地域が決まっている
- 対象商品と発送元が設定に合っている
- 金額・重量の条件に抜けがない
- 送料無料の対象外条件を確認した
- 単品とまとめ買いの両方をテストした
- クーポン利用時の送料を確認した
- 商品ページ・配送案内と購入画面の内容が一致している
- 変更前の設定とテスト結果を記録した
Shopifyの送料設定についてよくある質問
全国一律の送料にできますか?
対象の商品と配送地域に一定料金を適用する方法があります。ただし、大型商品などの例外がある場合は、「全国一律」という案内と実際の条件が一致するか確認してください。
送料無料にすると配送会社への支払いも無料になりますか?
いいえ。購入者に請求する送料を無料にしても、配送会社への運賃などは別に発生します。商品価格や注文単位の利益を踏まえ、自社で負担できる条件を決めましょう。
送料設定にアプリは必須ですか?
一律送料や注文金額に応じた基本的な設定は、標準機能で対応できる場合があります。細かな地域判定や複雑な組み合わせが必要な場合に、現在の機能で実現できるかを確認してからアプリを検討します。
設定方法を紹介する記事と、自社の画面が違うのはなぜですか?
Shopifyの機能更新や、配送設定の移行状況が関係している場合があります。配送プロファイルを使う方式か、マーケット別の配送オプションを使う方式かを確認し、自社に対応する公式手順を参照してください。
送料ルールと購入画面をそろえて、安心して注文できる状態に
Shopifyの送料設定では、配送先、商品、発送元、注文金額などの条件を先に整理することが大切です。
利用中の設定方式に合わせて登録し、単品購入、まとめ買い、送料無料の境界、割引利用などをテストします。送料改定や新商品の追加後も同じ確認を行い、案内と実際の請求額が食い違わないようにしましょう。
Shopifyの送料設定や運用で困っていませんか?
3Bros.worksでは、Shopifyの構築・運用についてご相談を承っています。商品構成や配送条件、現在の設定を整理し、必要な対応を一緒に検討します。
Shopifyの設定について相談する- 配送プロファイル
- 配送プロファイルの設定と管理
- マーケットの配送オプションを設定する
- マーケットごとの配送オプションを理解する
- 異なる配送プロファイルからの配送料の計算
- 配送料のトラブルシューティングとテスト
- テスト注文を処理する
公式情報確認日:2026年9月11日。画面や機能、利用条件は変更される場合があります。本文の金額・地域区分・テスト条件は説明用の例です。