乗り換える前に、今の課題を見極める。
移行するか、
今を整えるか。
BASEからShopifyへの移行は、売上が一定額を超えたら必ず行うものではありません。今のショップで解決できない課題があり、その改善が移行費用と運用負担に見合うかが判断の軸です。
「売上を伸ばしたい」という理由だけで乗り換えても、商品や集客の課題は残ります。この記事では、BASEを継続する場合も含めた判断表と、移行前に確認したいデータ・切り替えテストを整理します。
先に「困っている作業」と頻度を書き出す
必要な機能名より、毎日の作業から整理しましょう。「在庫を二重入力している」「卸先ごとの注文処理を別表で管理している」など、発生頻度、作業時間、ミスの影響を記録します。そのうえで、BASEの設定・Appsで解消できるか、Shopifyではどのプラン・アプリ・連携が必要かを確かめます。
| 現在の状態 | 優先する判断 | 次の確認 |
|---|---|---|
| 商品数も作業量も無理なく管理できる | BASE継続を優先 | 商品ページと集客の改善余地 |
| 手数料が気になるが機能には不満がない | BASE内のプラン変更も比較 | 同じ売上・件数で年間総額を計算 |
| 手入力や外部連携の制約が業務を圧迫する | Shopifyで実現性を検証 | 実データに近い条件で業務テスト |
| 海外販売など新しい運用を予定している | 必要条件を具体化して比較 | 決済・配送・顧客対応まで運用できるか |
| 移行後の管理担当が決まっていない | 先に体制を整える | 設定変更・問い合わせ・障害時の担当 |
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ShopifyにもプランやAPI、アプリごとの制約があります。「アプリがある」だけで採用を決めず、返品や欠品など例外の処理まで確認してください。
費用は月額ではなく、同じ条件の一年分で比べる
BASEにはスタンダードとグロースがあり、注文経路や決済方法によって手数料の条件も変わります。Shopifyもプラン料金以外に、決済、アプリ、テーマなどの費用を確認する必要があります。金額は契約時のBASE公式料金とShopify公式料金で照合しましょう。
比較表には「プラン固定費+売上・注文件数に連動する費用+アプリ等の費用+運用工数」を入れ、移行する場合だけ制作・データ整備・テスト・二重運用の初期費用を加えます。売上、平均注文額、決済方法の構成をそろえることがポイントです。
仮に作業が月10時間減る計画でも、導入後の設定確認やアプリ管理が月4時間増えるなら、削減見込みは6時間です。これは説明用の仮定であり、実際には担当者が試用して所要時間を測ります。好調月だけでなく、売上が少ない月でも固定費を負担できるか確認しましょう。
移せるデータと、そのまま引き継げないものを分ける
BASEの公式ヘルプには、CSV商品管理Appと注文データのダウンロードが案内されています。ただし、出力できることとShopifyへそのまま取り込めることは別です。項目名、商品バリエーション、画像、税区分などの対応表を作ります。
| 対象 | 確認すること |
|---|---|
| 商品・在庫 | 商品コード、種類、画像、公開状態、切替直前の差分 |
| 顧客・注文履歴 | 取得できる項目、取り込み方法、関連付け、保存方法 |
| ログイン・継続購入 | 新しいログイン方法、契約や決済情報の引継ぎ可否 |
| レビュー・お気に入り等 | 出力・再掲載の可否と条件。引継ぎできる前提にしない |
| URL・集客導線 | 旧ページと新ページの対応、広告・SNS・印刷物のリンク |
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切り替え前のQAは、購入から返品対応まで
ここでのQAは、公開前の品質確認です。売れ筋商品だけでなく、種類が多い商品、配送条件が違う商品、割引対象商品で試します。テスト注文の扱いと取消方法をチーム内で共有しておきましょう。
- スマートフォンで商品選択、カート、決済まで進めるか
- 送料・税・割引が想定どおりか
- 購入通知、受注処理、在庫減算、出荷連携が動くか
- キャンセル、返金、返品の手順を担当者が実施できるか
- 顧客のログイン方法と過去注文の見え方が想定どおりか
- 旧URL、広告、メール、SNSから正しい商品へ到達できるか
独自ドメインを引き継ぐ場合と、BASE提供のURLから移る場合では転送の条件が異なります。Shopify側で設定しただけで、管理権限のない旧ドメインから転送できるわけではありません。公式のURLリダイレクトの制約も確認します。
移行日は、戻す判断まで決めてから確定する
切替前に在庫と未発送注文を確定し、新旧どちらで処理するかを明記します。旧ショップは必要な記録の保管や未処理の注文対応を確認してから扱いを決め、先に退会しないでください。決済できないなどの重大な問題が出た場合の停止・復旧担当も決めます。
EC MIGRATION SUPPORT
今のショップから、
必要な改善を考える。
3Bros.worksでは、ECサイト制作やWeb運用をご相談いただけます。現在のショップ、困っている作業、必要な機能をもとに、移行と継続改善の両方を整理しましょう。
確認日:2026年10月29日。料金・機能・データ出力条件は変更される場合があります。判断表は移行検討のための実務例です。