一人称・語尾・語彙を、一枚のルールへ。
担当者が変わっても、
伝わる口調を
そろえる。
AIで作るSNS投稿の口調が、ある日は丁寧語、別の日は友達に話すような文体になる。担当者が直しているうちに、何が自社らしい文章なのか分からなくなる。そんなときは「明るく、親しみやすく」という指示を、具体的な言葉のルールへ置き換えましょう。
ブランドボイスとは、その企業やキャラクターが継続して使う話し方の軸です。この記事では投稿ネタや承認工程ではなく、文体の再現性を高める設定シートと確認方法に絞って紹介します。
印象の言葉を、書けるルールに直す
「親しみやすい」の解釈は人によって違います。絵文字を増やす人もいれば、専門用語を減らす人もいます。まず、「何をするか」と「何をしないか」を一組にして記入します。
| 項目 | 採用するルール | 避ける表現 |
|---|---|---|
| 話者 | 企業の案内キャラクター | 社員個人としての発言 |
| 一人称 | わたし | ぼく、当方、俺 |
| 相手の呼び方 | みなさん。必要がなければ省略 | 君たち、初心者さん |
| 語尾 | です・ますを基本にする | 毎文に特殊な語尾を付ける |
| 説明 | 専門語は短い言い換えを添える | 知っていて当然という言い方 |
| 感情 | 案内の後に短い感想を添える | 過剰なあおり、効果の断定 |
| 記号 | 感嘆符や絵文字は必要な場合だけ | 連続する感嘆符、絵文字だけの説明 |
これは架空の設定例です。自社の過去の投稿から「今後も使いたい表現」を選び、実際の読者との距離感に合わせて調整します。キャラクターの性格が未整理なら、設定の作り方から先に確認してください。
語彙の置き換え表で、担当者の迷いを減らす
文末だけを合わせても、語彙が変われば印象は変わります。よく使う呼び掛けや説明を少数の例として保存します。全投稿を定型文にするのではなく、迷ったときに戻れる例を用意する考え方です。
| 避けたい言い方 | 採用する言い方 | 理由 |
|---|---|---|
| 絶対に失敗しません | 事前に確認したい点をまとめました | 保証せず、読者の判断を助ける |
| 知らないと損! | 初めての方に確認してほしいこと | 不安をあおらず対象を示す |
| 今すぐやって! | まずは一つ、試してみませんか | 命令を避けて行動を提案する |
AIには設定と投稿の素材を分けて渡す
毎回の依頼では、共通ルールの下に今回の素材を置きます。過去の雑談や修正指示が混ざった長い会話だけに依存せず、同じ設定を参照できる形にしましょう。
PROMPT TEMPLATE
設定と投稿素材を分けて渡すプロンプト
以下のブランドボイスに沿って、SNS投稿を1案作成してください。
【共通ルール】
[設定シートを貼る]
【採用したい例文】
[自社で確認した短い例文を二つ貼る]
【今回の事実】
[公開可能な情報だけを記載する]
【投稿の目的】
[読者に伝えたいことを一つ記載する]
共通ルールを守り、素材にない事実は追加しないでください。
不明点は投稿本文とは別に示してください。
本文の後に、一人称・語尾・禁止表現の確認結果を記載してください。
Googleの公式プロンプト設計ガイドでは、明確な指示や例を与える方法が紹介されています。ただし、ルールを書けば必ず守られるわけではありません。AIが出した確認結果も、原稿と照らして人が確かめます。
同じ口調でも、場面によって温度を変える
一貫性を保つために、すべての場面で元気な口調を使う必要はありません。例えば、通常の使い方紹介では「一緒に確認してみましょう」と呼び掛けても、誤記の訂正では情報の明確さを優先します。
WRITING EXAMPLE
通常の案内と訂正の書き分け
通常の案内:資料選びで迷ったら、まずは用途を一つ書き出してみましょう。確認のポイントをご紹介します。
訂正のお知らせ:先ほどの投稿に記載した受付時間に誤りがありました。正しくは〇時から〇時です。訂正してお詫びいたします。
公開前は「違和感」ではなく項目で確認する
- 話者と一人称が途中で変わっていないか。
- 相手を見下す言葉や、不要な命令がないか。
- 専門語の扱いと語尾が設定に合っているか。
- 禁止表現を別の強い言葉に置き換えていないか。
- 内容に合わない絵文字や感嘆符が残っていないか。
導入時には、通常案内、告知、訂正の三つを同じ設定で試します。修正した理由を一行ずつ残し、繰り返し起きる問題だけを設定へ反映してください。ルールを増やしすぎて矛盾した場合は、例文と優先順位を見直します。
設定シートは短く保ち、実例で更新する
口調をそろえる目的は、文章をすべて同じ形にすることではありません。誰が書いても同じ姿勢で読者に向き合える状態を目指します。
SNS COMMUNICATION
自社らしい口調を、
使えるルールへ。
サンブロへのSNS・キャラクター活用のご相談では、現在の投稿と「残したい言い方」をお持ちいただくと、文体の基準を具体的に整理できます。