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WordPressのユーザー権限とは?種類・使い分け・外注時の設定方法

記事作成・編集・サイト設定の役割を示すカードを使い、WordPressのユーザー権限を整理する担当者のイラスト
3Bros.works / WEBSITE OPERATIONS WORDPRESS ─ USER ROLES

任せたい仕事に、
必要な権限を合わせる。

WordPressを複数人で更新するとき、「外注先に管理者を渡してよいのか」「記事担当にはどの権限が必要か」と迷うことがあります。

ユーザー権限は、担当者が管理画面でできる操作を決める仕組みです。肩書きや社内の役職ではなく、実際に担当する作業に合わせて選びましょう。

WordPressのユーザー権限とは

WordPressでは、ユーザーに「管理者」「編集者」などの役割を割り当て、その役割に応じて利用できる操作を管理します。記事を書けることと、公開できること、サイトの設定を変更できることは別の権限です。

たとえば記事の下書きだけを依頼する担当者と、プラグインの更新を行う保守担当者では、必要な操作が異なります。先に作業範囲を整理すると、権限を選びやすくなります。

この記事の範囲

本記事は、主にサーバーへインストールしたWordPressの単一サイトと、標準の権限を前提にしています。WordPress.com、マルチサイト、プラグインや独自開発で権限を変更したサイトでは、名称やできる操作が異なる場合があります。

WordPressの権限と、サーバーの権限は別

WordPressの管理者になっても、サーバー契約やドメイン契約の管理権限まで自動的に付くわけではありません。ファイル転送、データベース、アクセス解析などのログインも別に管理されることがあります。

外注先へ依頼するときは、「WordPress管理画面での作業」と「サーバーや外部サービスでの作業」を分け、どこへのアクセスが必要かを確認しましょう。

管理者・編集者・投稿者・寄稿者・購読者の違い

単一サイトで主に使う標準の役割は5種類です。以下は代表的な操作を整理した比較表です。

標準権限でできる代表的な操作
操作 管理者 編集者 投稿者 寄稿者 購読者
自分の投稿の下書き作成 可可可可不可
自分の投稿の公開 可可可不可不可
他の人の投稿の編集・公開 可可不可不可不可
固定ページの編集・公開 可可不可不可不可
画像などのアップロード 可可可不可不可
プラグインの追加・更新 可※不可不可不可不可
他のユーザーの権限管理 可不可不可不可不可

スマートフォンでは表を横にスクロールできます。※サーバー設定などによって、管理者でも操作が制限される場合があります。出典:WordPress公式:Roles and Capabilities

購読者は「記事を投稿する担当者」ではない

購読者は、自分のプロフィール管理などを行う役割です。記事制作を依頼する場合は、執筆や公開に必要な操作ができるかを別に確認してください。

マルチサイトには特権管理者がある

複数のサイトを一つのWordPress環境で管理するマルチサイトには、ネットワーク全体を管理する特権管理者があります。通常の単一サイト運用とは区別して考えましょう。

比較表の注意

独自の投稿形式やプラグイン画面は個別に確認する

「制作事例」「商品」「お知らせ」などが独自の投稿タイプとして作られている場合、標準の投稿と同じ権限で操作できるとは限りません。比較表だけで決めず、実際に担当する画面で確認してください。

担当業務から、必要なユーザー権限を選ぶ

次の例を出発点に、自社の公開ルールや作業内容に合わせて調整します。権限を付ける前に「公開まで任せるか」を明確にしておくことが大切です。

寄稿者を候補に

原稿の下書きだけを依頼する

外部ライターなどが下書きを作り、社内担当者が確認・公開する運用です。標準では画像をアップロードできないため、画像は別途受け渡すなどの方法を決めます。

投稿者を候補に

自分の記事を公開まで担当する

担当者自身の記事の作成・公開を任せる運用です。社内承認が必須なら、権限だけでなく、公開前に誰が確認するかも決めてください。

編集者を候補に

複数人の記事や固定ページを管理する

社内の編集責任者などが、他の担当者の記事も確認・公開する運用です。担当ページ以外にも操作できる範囲があるため、業務上の編集範囲を共有します。

管理者の必要性を確認

サイト設定や保守作業を担当する

プラグイン更新や設定変更などを依頼する場合です。対象作業、実施日時、確認方法、終了後に権限を残すかを決めてから付与します。

「公開できる」と「承認済み」は別

公開できる権限を持っていても、原稿の内容が社内で承認されたことにはなりません。最終承認者、確認対象の版、公開予定日時を決め、運用上のルールとして共有しましょう。

標準の権限で合わない場合は、先に必要な操作を整理する

「画像を追加して下書きは作りたいが、公開はさせたくない」「特定のページだけを編集してほしい」といった要件は、標準の役割だけでは合わない場合があります。

その場合は、権限管理機能や独自設定を検討します。管理者へ引き上げて済ませる前に、必要な操作と制限したい操作を制作・保守担当者へ伝えてください。変更後は、許可した操作と制限した操作の両方を確認します。

WordPressのユーザーを追加・変更する方法

管理者など、ユーザー管理ができるアカウントで操作します。画面の名称や配置は、WordPressのバージョンや環境によって異なる場合があります。

新しい担当者のユーザーを追加する

  1. 管理画面の「ユーザー」から新規追加を開く。
    対象サイトが正しいことを確認します。
  2. ユーザー名とメールアドレスなどを入力する。
    実際に利用する担当者の情報を確認し、取り違えを防ぎます。
  3. 担当業務に合う権限グループを選ぶ。
    初期表示のまま登録せず、選択内容を確認してください。
  4. ログイン案内の通知設定などを確認して追加する。
    担当者が案内を受け取り、自分の認証情報を設定できるようにします。
  5. 担当者のアカウントで作業範囲を確認する。
    下書き作成や対象ページの編集など、依頼する操作ができるかを確認します。

参考:WordPress公式:Users Add New screen

登録の考え方

担当者を追加するために、一般公開の会員登録を有効にする必要はありません

管理画面から個別にユーザーを作成する方法で対応できます。担当者追加と、一般ユーザー向けの登録機能は別の目的として扱いましょう。

既存ユーザーの権限を変更する

「ユーザー」の一覧から対象者を確認し、編集画面の権限グループ、または一覧の権限変更操作を使います。複数人を選択している場合は、意図しない担当者まで変更しないように確認してください。

変更後はユーザー一覧で反映を確認し、担当者にも操作できる画面を確認してもらいます。自社で管理できる管理者アカウントまで失わないよう、変更前に復旧時の連絡先と管理体制を確認しましょう。

参考:WordPress公式:Users screen

追加時に表示名も確認する

記事の著者名が公開されるサイトでは、管理画面の表示名がどのように使われるかを確認します。社内管理用の名称と、読者に見せたい著者名が一致するとは限りません。

ユーザーを追加したら、実際の著者表示やプロフィールページの扱いも、テーマの仕様に合わせて確認しておきましょう。

外注時は、権限の付与から終了までを決める

外注先へアクセスを渡すときは、ログインできる状態にするだけでなく、何を任せ、いつ見直すかまで決めておくと管理しやすくなります。

  1. 01 / SCOPE作業範囲を決める
  2. 02 / ACCESS個別に権限を付ける
  3. 03 / VERIFY作業と表示を確認する
  4. 04 / REVIEW終了時に見直す

共用の管理者アカウントを使い回さない

個別のユーザーを用意すると、担当変更や契約終了時に対象者のアクセスを整理しやすくなります。誰が利用しているか分からないアカウントを残さないよう、利用者と目的を記録してください。

個別アカウントがあれば、すべての操作履歴が自動で詳細に残るわけではありません。必要な記録の範囲は、作業報告や導入しているログ機能と合わせて確認します。

権限管理表に必要な項目をまとめる

管理表に残す項目の例
項目記録する内容
利用者担当者名・所属・連絡先
ユーザー名対象アカウントを識別する情報
付与した権限役割名と、独自設定がある場合の概要
担当業務記事入稿、固定ページ更新、保守など
利用期間開始日・終了予定日・見直し日
確認担当社内の窓口と公開・変更の承認者
終了時の対応権限変更、アクセス停止、所有コンテンツの引き継ぎ状況

管理表にはパスワードを直接記載せず、認証情報は別の適切な方法で管理します。共有資料の閲覧者が、そのままログインできる状態を作らないようにしましょう。

契約終了時は、ユーザー削除より先に引き継ぎを確認する

作成した記事、下書き、担当中の更新、設定内容を確認し、引き継ぐ人を決めます。その後、継続して必要なアクセスがあるかを確認し、不要なアクセスを整理します。

削除時の注意

ユーザー削除と一緒に、記事まで削除しない

削除画面では、そのユーザーが所有するコンテンツの扱いを確認します。記事を残す場合は、適切なユーザーへ引き継ぐ選択を行ってください。独自の投稿やプラグインのデータも含め、削除前後の状態を確認しましょう。

参考:WordPress公式:ユーザー削除とコンテンツの引き継ぎ

また、権限を購読者へ変更しても、それだけでログイン禁止になるわけではありません。アクセス自体を終了させる場合は、サイトの構成に合った停止・削除の方法を確認してください。

サーバー、ファイル共有、解析ツールなどにもアクセスを渡している場合は、WordPressとは別に見直します。

必要な操作ができないときに確認すること

「メニューが表示されない」「更新ボタンが押せない」ときも、すぐに管理者へ変更する前に、対象の操作と現在の設定を確認します。

状況別の確認ポイント
状況 確認すること 対応の考え方
画像を追加できない 現在の役割とアップロード権限 画像の受け渡し方法か、必要な権限の調整を検討する
他の人の記事を編集できない 記事の所有者と編集対象 担当範囲に合わせ、引き継ぎや権限を確認する
制作事例などが表示されない 独自の投稿タイプの権限設定 制作担当者へ対象画面と必要な操作を伝える
管理者でも更新できない マルチサイト、サーバー設定、保守上の制限 権限だけの問題と決めつけず、保守担当者へ確認する

保存したHTMLや装飾が変わる場合

権限やサイト設定によって、保存時に一部のHTMLが除去されることがあります。カスタムHTMLや外部埋め込みを扱う担当者には、テスト用の下書きなどで保存後の内容を確認してもらいましょう。

装飾が消える問題を解決するために、必要以上の権限を与えることは避けます。テーマ側に共通の装飾を用意するなど、編集方法そのものを整理できる場合もあります。

権限を付与した後のチェックリスト

  • 利用者とアカウントの対応が分かる
  • 担当業務と公開判断のルールを共有した
  • 必要な記事・ページを編集できる
  • 不要な設定画面へアクセスできないか確認した
  • 画像やHTMLを保存した後の状態を確認した
  • 自社で管理できる管理者アカウントを把握している
  • 利用終了日、または権限の見直し日を決めた
  • 問題が起きた場合の連絡先と復旧方法を確認した

WordPressのユーザー権限に関するよくある質問

制作会社には管理者権限を渡す必要がありますか?

依頼内容によります。記事入稿だけの場合と、テーマやプラグインの設定変更を行う場合では必要な権限が異なります。具体的な作業を確認し、管理者が必要な場合は、利用期間と作業後の確認方法も決めましょう。

編集者なら、特定の記事だけ編集できるようになりますか?

標準の編集者は、特定の記事だけに限定する役割ではありません。ページ単位で制限したい場合は、別途対応できる仕組みや独自設定を検討し、実際の動作を確認する必要があります。

寄稿者に画像も入稿してもらいたい場合はどうしますか?

標準の寄稿者は画像をアップロードできません。画像を別途受け渡して社内で追加する方法や、公開権限を持たせずに必要な操作だけ追加する設計を検討します。投稿者へ変更すると公開も可能になる点に注意してください。

権限を下げれば、その人はログインできなくなりますか?

権限変更は、主にログイン後にできる操作を変えるものです。アクセス自体を終了させたい場合は、権限を下げるだけで完了とせず、サイトに合う停止方法やユーザー削除、コンテンツの引き継ぎを確認してください。

担当者ごとにアカウントを作ると、操作履歴もすべて残りますか?

個別アカウントだけで、すべての設定変更や操作が詳細に記録されるとは限りません。必要な作業報告の項目と、利用している履歴・ログ機能で確認できる範囲を整理しましょう。

ユーザー権限は、担当業務と一緒に見直す

WordPressのユーザー権限は、管理画面を使う人の仕事に合わせて設定します。下書き作成、公開、他の人の記事管理、サイト設定を分けて考えると、必要な役割を選びやすくなります。

まずは現在のユーザー一覧を確認し、「誰が使っているか」「何を担当しているか」「今も必要か」を整理しましょう。担当変更や契約終了時に見直す仕組みまで作ることが、継続的なサイト運用につながります。

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