SNS広告運用代行とは?費用・依頼できる業務・会社選びを解説
広告費と運用代行費を分けて比較しましょう
依頼できる業務、費用の内訳、KPI、代理店選び、契約前の注意点を解説します。
SNS広告を始めたいものの、「どの媒体を選べばよいか分からない」「社内で設定や改善を続けられない」と悩んでいませんか。
SNS広告運用代行を利用すると、広告の設計、配信設定、画像・動画制作、予算調整、効果測定などを外部へ依頼できます。
ただし、月額料金だけで比較すると、広告媒体へ支払う費用、代理店の運用手数料、画像や動画の制作費がどこまで含まれるか分からない場合があります。
この記事では、SNS広告運用代行へ依頼できる業務、費用の内訳、会社を比較するポイント、自社と代理店の役割分担を解説します。
広告を配信すること自体を目的にせず、購入、問い合わせ、予約、資料請求、採用応募など、広告後に取ってほしい行動を決めます。
広告費、運用手数料、制作費を分け、実際の成果を計測できる状態で運用を始めましょう。
SNS広告運用代行とは
SNS広告運用代行とは、SNS上に配信する広告の設計、設定、制作、分析、改善などを、広告代理店やWebマーケティング会社へ依頼するサービスです。
対応媒体は会社によって異なります。複数媒体を扱う会社もあれば、特定のSNS広告を専門にする会社もあります。
通常のSNS投稿を代行する「SNS運用代行」と、広告費を使って対象ユーザーへ配信する「SNS広告運用代行」は、業務内容が異なります。
| 比較項目 | SNS投稿の運用代行 | SNS広告の運用代行 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 継続的な情報発信や関係づくり | 対象ユーザーへの広告配信と成果獲得 |
| 費用 | 企画・制作・投稿などの代行費 | 広告費・運用手数料・制作費 |
| 主な業務 | 投稿企画、文章、撮影、画像、コメント対応 | 配信設計、対象設定、入稿、予算調整、分析 |
| 成果指標 | リーチ、反応、フォロワー、サイト流入 | 問い合わせ、購入、予約、獲得単価、売上 |
依頼できる主な業務
目的、対象ユーザー、媒体、予算、配信期間、成果指標を決めます。
広告アカウント、支払い、権限、計測環境などを設定します。
地域、年齢、興味関心、自社サイト訪問者などの条件を設定します。
広告用の画像、縦動画、見出し、説明文、ボタンなどを制作します。
広告を入稿し、結果を確認しながら配信先や予算を調整します。
クリック、問い合わせ、購入、獲得単価などを分析し、改善します。
SNS広告運用代行の費用内訳
| 費用項目 | 主な内容 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 広告費 | SNSの広告媒体へ支払う配信費 | 代行費と分けて記載されているか |
| 初期設定費 | アカウント、計測、配信設計など | 初月だけ発生する費用か |
| 運用手数料 | 入稿、予算調整、分析、改善など | 広告費に対する割合か固定料金か |
| 画像制作費 | 広告バナーや静止画の制作 | 毎月の制作本数と修正回数 |
| 動画制作費 | 撮影、編集、字幕、音源など | 撮影費や出演者費が含まれるか |
| LP制作・改善費 | 広告のリンク先ページの制作や修正 | 広告運用費とは別料金か |
| レポート費 | 月次報告、定例会、改善提案 | 報告だけでなく改善提案が含まれるか |
広告費の一定割合、固定月額、最低手数料などの方式があります。広告費が少ない場合でも最低料金が適用されることがあるため、総額で確認してください。
費用を比較するときの計算方法
毎月の総費用は、次の項目に分けて考えます。
たとえば、広告費だけを見て予算を決めると、運用手数料やクリエイティブ制作費が追加され、想定を超えることがあります。
反対に、月額料金が高く見えても、画像制作、動画編集、レポート、定例会まで含まれていれば、別々に発注するより管理しやすい場合があります。
SNS広告の目的とKPI
| 広告の目的 | 主な確認指標 | 最終的に確認する成果 |
|---|---|---|
| 認知 | 表示回数、リーチ、動画再生 | 指名検索、ブランド認知の変化 |
| サイト誘導 | クリック数、クリック率、クリック単価 | サービスページ閲覧、滞在、回遊 |
| 問い合わせ | フォーム到達、送信、獲得単価 | 有効問い合わせ、商談、成約 |
| EC販売 | 商品閲覧、カート、購入、購入単価 | 売上、粗利益、広告費用対効果 |
| 採用 | 採用ページ閲覧、応募開始、応募完了 | 有効応募、面接、採用 |
サイト訪問が増えても、問い合わせや購入につながらなければ事業上の成果とは判断できません。広告後の行動まで計測してください。
自社と運用代行会社の役割分担
- 商品やサービス情報の提供
- 広告目的と予算の最終決定
- 表現や事実関係の確認
- 問い合わせや商談への対応
- 売上や成約結果の共有
- 広告アカウントの所有
- 媒体と配信方法の提案
- 広告設定と入稿
- 画像や動画の制作
- 予算や対象設定の調整
- データ分析と改善提案
- 広告媒体の仕様確認
商品知識や顧客対応まで、運用会社へ完全に任せることはできません。問い合わせの質や商談結果を共有すると、広告上の数値だけでは分からない改善につなげられます。
運用代行会社を選ぶ手順
契約前に聞く質問リスト
- どのSNS広告を得意としていますか
- 同じ業種や目的の運用経験がありますか
- 広告費と運用手数料は分かれていますか
- 最低広告費や最低手数料はありますか
- 画像や動画は毎月何本制作されますか
- 撮影や出演者の費用は含まれますか
- 広告のリンク先ページも改善できますか
- 問い合わせや購入をどのように計測しますか
- 広告アカウントは自社で所有できますか
- 広告費は自社から媒体へ直接支払えますか
- 数値が悪い場合は何を変更しますか
- 最低契約期間と解約条件はどうなっていますか
- 契約終了時にデータを引き継げますか
注意したい運用代行会社
- 必ず売上や問い合わせが増えると保証する
- 広告費と運用手数料の内訳を説明しない
- クリックや表示回数だけを成果として報告する
- 実際の担当者や連絡方法が分からない
- 広告アカウントを代理店名義だけで作成する
- 計測設定を確認せずに配信を始める
- 画像や動画をほとんど変更しない
- 契約終了後のデータや制作物の扱いが不明確
SNS広告の成果を改善するポイント
対象ユーザーと広告内容を合わせる
幅広いユーザーへ同じ広告を配信するのではなく、悩み、検討段階、利用場面に応じて広告を分けます。
画像や動画を定期的に変更する
同じ広告を長期間配信すると反応が低下する場合があります。人物、商品、利用場面、訴求内容などを変えて比較します。
広告とリンク先の内容を一致させる
広告で紹介した商品やキャンペーンが、リンク先ですぐに確認できる状態にします。
有効問い合わせや成約まで確認する
問い合わせ件数だけでなく、営業対象となる問い合わせ、商談、成約、売上まで確認します。
一度に多くの項目を変更しない
対象ユーザー、画像、文章、リンク先を同時に変更すると、どの変更が結果に影響したか判断しにくくなります。
よくある質問
少額でもSNS広告運用を依頼できますか?
依頼できますが、会社によって最低広告費や最低手数料があります。広告費が少ない場合は、短期間で多くの条件を試せない点にも注意してください。
どのSNSへ広告を出せばよいですか?
利用者数だけでなく、自社の顧客が利用しているか、商品を画像や動画で伝えやすいか、広告後の行動を計測できるかで判断します。
画像や動画は自社で用意する必要がありますか?
契約によって異なります。素材支給、簡易制作、撮影込みなどがあるため、制作本数や撮影条件を確認してください。
成果が出るまでどのくらいかかりますか?
配信後から反応は確認できますが、適切な対象設定や広告内容を見つけるには比較と改善が必要です。短期間の数字だけで判断しないようにします。
SNSアカウントが育っていなくても広告を出せますか?
広告配信自体は可能ですが、広告を見たユーザーがプロフィールを確認する場合があります。基本情報や通常投稿も整えておくと安心です。
まとめ
SNS広告運用代行では、広告設計、入稿、画像・動画制作、予算調整、分析、改善などを依頼できます。
費用を比較するときは、広告媒体へ支払う広告費、代理店の運用手数料、画像・動画制作費、LPや計測の費用を分けて確認しましょう。
表示回数やクリック数だけでなく、問い合わせ、購入、予約、成約など、事業上の成果まで確認できる体制を作ることが大切です。
参考情報
※利用できる広告機能、予算設定、審査基準は、媒体やアカウントの状態によって異なります。